我が家は繋ぎ飼いと呼ばれるものです
母牛が全部繋がれたままで飼う方法です
この繋ぎ飼の為、そして父という畜主のもとで、飼われるという理由から
我が家は、非常にリスキーな事がけっこう起こる確率に高い牛舎だな~と思います
そして、その危険を最初に発見するのは、たいていワタシです・・・・
いやですね・・・・
あの見つけた瞬間の衝撃と嫌な汗・・・・
慣れませんね・・・・
特に我が家のような少数の頭数で、生活をしていると
その1頭の死が命取りです
2頭目となると、溜息
3頭目は悲鳴
4頭目あたりで、目まいです
それに、今のようなリーマンショック、口蹄疫、震災、放射能問題などと、
次々と起こる波の中では、この1頭の死は非常に大きい
以前の感覚とまるで、違います
(・・・というか、たぶん後が無いからでしょうね・・・)
そう、そんな日々の中
ある日突然に、そして次の瞬間突然に
衝撃的な事は起こるのです
そういうことが1年に数回は必ずあります
ついさきほど
子牛が鳴くので、いってみると
最初はロープが切れて、ウロウロしていただけでした
それで、繋いで事は終わったのですが
しばらくすると、また子牛が鳴くので、いってみると
仰天!!!!!
母牛の秀子さんが
わき腹ごと鉄柵にそのままハマって、馬乗りになっていたからです
あばら骨がキレイに鉄柵の上にハマって動けなくなっていました
母牛は重たい
動けません
キレイに鉄柵に脇がハマっているのですから
冷や汗をかきながら
鉄柵のロープを外しましたが
牛が乗っている為
重たくて女で1人に動かせる訳がありません
非力すぎて、泣けました・・・・
動かない
鉄柵も牛も
もう死なせてしまう
父はいない
ご近所さんは、稲刈りでいない・・・・
もうEさんところ、留守が多いけど、電話してみよう
奥さんが出られて、Eさんをすぐに呼んでくれた
そして・・・・
助かりました
ありがとうございました!!!!
来てもらってほんと助かりました
ありがとうございます!!!!
その後、ようやく父到着
ほんと、危なかったんだよ
気づくのが遅れたら死ぬところだったよ
秀子さん良かった~
発情してるから、そのまま横に乗ろうとして、
あいだの鉄柵にそのまま乗りあがって、ハマったようでした
ほんと冷や汗かいた・・・・
いやな汗だ
こんな事が、1年に何回かある・・・
その度心臓が止まるような思いです
やはり、我が家のようなつくりの繋ぎ飼い牛舎は、
餌桶の下のコンクリートに顔がハマったり
ロープが子牛の首にグルグル巻きになったり
母牛の足に引っ掛かったりして、バタバタしているのは日常茶飯事ということで
子牛の時は、まだいいですが、育成や母牛になると、
(・・・といっても、子牛でも凄いパワーですから・・・)
信じられない重いし、力は強いし、こういう時は牛も興奮して暴れるし、
ましてや父仕込みの母牛達は、すべて凶暴度★★★★★ですからね
女であることが忌わしく思う事がありますね・・・
ワタシが実家に帰った当時の我が家の牛養いは、
ちょっというなら牛飼いならぬ、猛獣飼いに近かったからですね
牛ではなく、神経が逆立ち、猛獣の領域にあった牛舎を変えていくのは、
ごくせん・・・・なみ(ありゃドラマですが、こちらはリアル・・・・)←やっぱりハンパないんです
小さな牛舎ではありますが、危険を伴います
ワタシは母にいつも言うんです
「うちはね、よその牛飼いの家と違うんだよ
「意味が分かる?父のもとで育った子を世話しないといけないんだから、フツーと違うんだよ!!!」
そういうと、
「あぁ、アンタの言っている意味が分かる」と妙に納得されるorengewood家なのです・・・・(汗)