産褥熱後の淀殿について

淀殿

さて、昨日もPS記事にした淀殿について

今年も、淀殿を除いて、全ての母牛が受胎した

みなさん、おめでとうございます~の状態です

これで、無事出産してくれれば、言うことはありません

口蹄疫の種付け自粛はこのあたりでも影響しているようで、

以前より種付けが難しくなったと言われる農家さんも多いと聞いています

なんか、リズムが崩れた訳です・・・・

我が家も、なかなか厳しく、餌の問題もあったのか、急に発情が見られなくなって焦りました

しかし、稲わらロールの供給等で、その後は順調に発情、授精し、受胎したようでした

その中で、この淀殿だけが、心配の種でもありました

もともと、この子は幾度もトラぶってきた母牛でした

繁殖母牛で、もっとも怖いと言われるトラブル

ひっどい子宮捻転すらも経験済み

1年以上、実は妊娠していないという事に気づかなかったという、

飼い主的に痛いエピソードも持ちつつ

3回もタマゴは飛ばない

子宮内膜症かもとも言われる

種付けを何回もする

ひっどい子宮捻転で大きなオス子牛は死産

出産後、空気が溜まって子宮内に炎症は起こす

次のもえひめちゃんを、胎盤剥離気味で予定日よりかなり早く危険出産

なかなか胎盤がスッキリ出てこず

その後産褥熱を引き起こす・・・・・という

女性的には、苦難の連続の道を辿っている、淀殿・・・・

1人の女性の経験としては、このような状況を抱えながら日々を生きて、

次にバトンを繋いでいる淀殿には拍手を送りたい

ホメオパシーでサポートはしてきたけれど、淀殿自身、本当に、良く頑張っていると思う

こういうエピソード持ちの母牛は

たいがい、繁殖母牛として通用しないというパターンを辿る事の方が多い・・・

その中で、よく切り抜けて、我が家で努めてくれていると思う

去年、もえひめ出産後、産褥熱になり、

その後の発情と受精は厳しいかもしれないとある程度覚悟はしていた

産褥熱後の受胎率というのは、かなり低くなると言われている

淀殿は産褥熱の際にも、同時にホメオパシーのレメディを投与していたせいか

スムーズに克服し、

特に獣医さんの往診が続くこともなかった

ちなみに、子宮洗浄もなく、ハッキリ言って、いつもより、早いペースで

1回目の授精を終えることとなった

しかし、ついた様子はなく

再び発情がきて、東北からの種、菊福秀をつけることとなった

この時の発情の時期の方が最適な時期だったのだけど

これが、ついているかもしれない・・・・との事だった

まだ、ハッキリとは分からない

もし、ついていたとすれば、

産褥熱でも、その後の繁殖母牛としての可能性は充分に期待できるという事になる

飼い主も度重なる子宮系、

婦人科系のトラブルを抱える母牛には消極的な場合も多い

何回つけても、種がつかなかったとか

でも、そこをなんとかしてあげるのが、飼い主のつとめの1つでもあるかもしれない

繁殖農家は技術も必要だけど、愛情も必要だ

むしろ、「愛情」がないと、とても務まらないと思えるような職業だ

経済だけを追求するようなら、確実にもたない・・・

・・・というかアホらしくて、やる意味すら見いだせないかもしれない・・・
(なぜ利益追求、企業化した畜産業が「繁殖の世界」でトラぶり上手くいかないのかよく分かる)

そういう場所が、繁殖農家なのだと思う
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コメント

繁殖という仕事

付かない牛の1年は、長く苦しいものですね。何としても助ける、という気持ちがあるからこそ、できるわけで、経済的には白い目で見られるのは必至です。それでもよく頑張っておられる。確かに我々が扱っているのは「生き物」であって命そのもの。そこに愛情をかけないで、産まれてくる子が期待にこたえてくれるわけが無いですね。その努力に、再び繁殖について勉強させられました。

2012/01/11 (Wed) 12:54 | kawabata #o4rjoBl6 | URL | 編集
kawabata さんへ

kawabataさん、ほんと日々考えさせれる事の多い牛飼いの仕事です

ワタシは以前、我が家の牛がどうあれ、遊びに行き、

気にもとめない程の無関心さの時期もあったのです

本当に申し訳ない事をしたと思っています

今は厳しい窮地に立たされる牛でも、
最善を尽くしてなんとか救えれば・・・と願うような気持ちでいます

牛飼いである限り、
もちろん、どうしても厳しい場合は、
決断しないといけない時もあると思います

しかし、もし、1頭でも2頭でも、そこをなんとかできるようにしてあげれたなら、
「いのち」ももっと輝ける可能性に満ちたものになるかもしれません

世情は厳しい状況ですが、
牛を愛して、今年も頑張りましょう

どうぞ、よろしくお願いいたします!

2012/01/11 (Wed) 20:53 | orengewood #- | URL | 編集

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