この世をば

この世をば〈上〉 (新潮文庫)この世をば〈上〉 (新潮文庫)
(1986/09)
永井 路子

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この世をば〈下〉 (新潮文庫)この世をば〈下〉 (新潮文庫)
(1986/09)
永井 路子

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望みしは何ぞ―王朝・優雅なる野望 (中公文庫)望みしは何ぞ―王朝・優雅なる野望 (中公文庫)
(1999/04)
永井 路子

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この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば・・・

平安時代この有名な句を読んだのは藤原道長

この本は高校の頃立ち読みをしていて見つけた本で
当時寮生活をしていたワタシが買って持ち込み、他の寮生に回したことから

歴史小説家、永井路子ブームが寮の小コミュニティーの中で流行ったことがありました

この本は実は三部作になっていて、最初の2冊は買った覚えがあるのですが
最後の完結編の「望みしは何ぞ」は読んだか読んでなかったかちょっと記憶にありません

歴史小説というと少しばかりお堅いイメージがあるのですが

この本は全くそういうことがなくって、読みやすくってスラスラと読める本です

しかもすっごく面白かったですね・・・・

平安貴族のその時代の風景が、まざまざと蘇る感じがして親近感が湧きます

藤原道長はそもそも兄弟の中でも幼少期に際立って目立った存在ではなかったようです

・・・というのも、兄2人の方がどちらかと言えば目立つ存在だったようで
その影に隠れた感があったのかな~と思いますが

まぁ、こういうのってありがちですが、能ある鷹は爪を隠すで

ある時期から頭角を現すようになります

特に姉にすすめられて倫子という女性を妻にするのですが
彼女が今でいうところの「あげまん」な女性で、そこから彼はグイグイのぼっていくこととなります

しかし、この本読んでて平安の頃も、人間の「裏」ってコエぇーっと思いました

いつの時代も人間の煩悩は恐ろしい

だって、屋敷の中に生首が投げ込まれたりする訳ですよね
(当時では良識のあるとされる!?貴族のお屋敷で、コレですか?)

ひぇーーーーーーっ、想像するに怖い

平気な顔をして談笑などしていながら、
裏では、呪詛などで相手を呪うことは、普通で

陰謀、密約、人を陥れること、もうドロドロです

どんだけ「因縁」めいているんでしょうかねぇ、ほんとに・・・
(権力は「腐敗を招く」ってムカシっから変わってないですね)

しかもこういった歴史小説はリアル現実ですからね

ちょっと横溝シリーズの想像的リアルとは違って、本当にその頃そういうことがあったということ

著者の脚色は物語の中に、まぁありますが、コチラは史実に基づいていますから

もっと人間の真実をあばいていますよね・・・

なんて人間は古いムカシから、
自己顕示欲というか自分が権力を握ることなどに躍起になるのだろうか?

そしてその為に、人を欺くのですよね

この手の気質は、歴史的に今もずっと人間世界に通じていると思います

あんまり変わってないと思われる人間の裏世界、裏社会

これもマヤズムを知っていると、よく理解できます

人類史はじまって以来から、
織物の縦糸のようにして織り込まれていくといわれる影のような側面

人を呪わば穴ふたつ
人を呪ったり、陥れようとして画策しても、結局は自分にもそれが跳ね返って墓穴を2つ掘ることになる

そんな平安貴族の世界がここに描かれています

みなさんもよろしかったら秋の夜長に、ご一読おすすめいたします

・・・・っうか、またワタクシ、オカル子なお薦めの一冊になってしまいました(苦笑)

でもこの本はけっこうカラっと書かれているので暗い本ではないので、
興味深い歴史小説として面白く読めるものではないかな~と思います

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